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火器管制レーダー照射の件

軍艦火器管制レーダー照射の件ですが、そろそろ落ち着いてきたのでここでおさらいをします。

まずは事件の経緯です。ソースは報道であり裏を取っているわけではありませんので悪しからず。

  1. 通常的に見れば、ある国の軍艦上空で、哨戒機が低空上を通過するのは異例的な飛行である。
  2. 韓国の駆逐艦は日本の哨戒機の特異な行動に対して、遭難船舶を探索するために運用していた追跡レーダーに装着されている光学カメラを回して、日本哨戒機を監視することになり、その過程で、一切の電波放射はなかった。
  3. 一部通信内容が認知されていた。しかしながら、通信強度があまりに微弱でノイズがひどかった。韓国が認知したのは「コリア コースト」という言葉だけであった。

ざっとこんな感じですね。
韓国側の主張が二転三転していますが、現段階では、各レベルでの責任逃れというより、本当に混乱しているのかもしれません。

巷でもいろいろな意見が出されていますが、あまり言及されていない部分で筆者が疑問に感じるのは以下の点です。

  1. そもそも全レーダーを使用しなければならない、あるいは無線の感度が悪いほどの悪天候だったのか?
  2. 海自提供の写真には、韓国駆逐艦に国籍を示す物(国旗・海軍旗など)が見えないが?
  3. 北朝鮮の木造船救助のために、軍の駆逐艦が必要なのか?

まず天候ですが、これはデータではっきりしています。事件のあった時間、当該場所は天候が悪いどころか快晴で、波が立つような風もありません。また、無線の感度が悪くなる要素もありません。韓国側の主張通り、哨戒機が駆逐艦の直上低空を飛行して威嚇したのであれば、なおのこと無線感度は良好だったはずです。

写真については、あまり鮮明とはいえない(おそらく意図的に不鮮明なものを提供?)ため何ともいえませんが、国旗が掲揚されていないように見えますね。公海上(他国領海内ならなおのこと)を航行する場合は、識別のために国旗あるいは海軍旗などを掲揚するのは国際法でも定められており、これが無いものは国籍不明船として駆逐対象になります。また、国籍だけでなく、戦闘艦であればそれも明示しなければなりません。戦闘艦はいろいろな面で優遇されます。

駆逐艦の必要性ですが、実はここが一番気になります。大型船舶の事故や複数船舶の事故、海賊など武装艦による襲撃や極端な悪天候なら駆逐艦の派遣も納得できますが、今回はどれにもあてはまりません。
考えられるのは2点。

  1. 北朝鮮籍の船舶からの救助要請であり、念のために警備救難艦とともに武装艦である駆逐艦を派遣した。
  2. 何らかの要素(艦船そのものや作業など)を警護・隠匿する必要があり、駆逐艦を派遣した。

もし、国旗の不掲揚や火器管制レーダーの照射が事実なら、警護・隠匿と取られても仕方ないですよね。しかもこの対応ですから。
隣国ですから、双方とも穏便に済ませたいと考えてるはずなんですが、事件の経緯などの公表を差し控えてほしいとの要請もあったようですし、なんともねぇ。

 

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